検査前日
胃カメラの前日の夕食は19時までに軽く済ませていただき、以降は水分は摂っていただいて大丈夫です。
検査当日
(自 宅)
当日の朝はコップ一杯のお水は摂っていただいて大丈夫です。
※常備薬を服用されている方は、事前にご相談ください。
検査当日
(クリニック)
基本的には麻酔を使用し眠っている間に検査を行います。(麻酔無しの検査も可能です)
※麻酔で検査を受けられる際は車、バイク、自転車など、自分で運転する乗り物は転倒、事故のきけんがある為禁止です。
間違えて乗ってこられた場合は麻酔無しで検査を行うか、検査日を変更していただきます。
検査終了後
検査終了後は、麻酔が醒めてから撮影した画面を見ながら検査の結果を説明させていただきます。
ピロリ菌は人の胃の粘膜に生息しているらせん形の細菌で、正式名はヘリコバ クター・ピロリ菌と言います。 日本では年齢とともにピロリ菌を持っている人が増えていき、40歳以上では約70%の感染率で、全国民の約半数が感染しているとされています。
一度ピロリ菌に感染すると、年齢とともに胃粘膜の萎縮(胃の老化)が次第に進んでいき、強い胃粘膜の炎症が持続して、胃がんの発生リスクがより高くなることが判明しています。ピロリ菌の感染者は、全くピロリ菌に感染したことがない人に比べて胃がんのリスクは10倍以上であることが報告されていますので、注意が必要です。
胃カメラを行って、ピロリ菌によると思われる胃炎が認められた場合、ピロリ菌の感染診断・除菌治療が保険診療で行うことができます。
ピロリ菌の除菌はまず一次除菌薬を1週間内服していただき、内服終了後4~5週間後に尿素呼気試験などにて除菌の判定をします。
除菌が不成功であった場合には薬の種類を変えて二次除菌を行い、4~5週間後に除菌の判定を行います。一次除菌の成功率は70~80%程度です。なお二次除菌までの成功率は95%と高い除菌率ですのでほとんどの方が除菌できます。
ピロリ菌の除菌が成功すると胃がんの発症リスクは減少しますが、がんになる可能性はピロリ菌のいなかった人に比べると高いので、その後も定期的な内視鏡検査をお勧めします。